ある日(つい先日)、ママさんからこんな報告が届きました。
「太郎ちゃんのマーキングがひどいのよ。
いっつもしてるカーテンのところ以外でもひっかけまくるのよ。
ちょっとさすがにこれは…。
太郎ちゃんのおしっこを拭いてまわる生活よ。」
と、疲れたご様子でした。
太郎ちゃんがお散歩のときに足を上げておしっこをするようになったのは、
確か2月の中旬ごろ。
家のトイレではこんな感じですが、外では足をあげるようになりました。
失礼しました初めて足をあげておしっこができた時、
「わ~太郎ちゃんすごい!大人になったねえ」などと喜んでいた私たち。
まさか部屋でやるようになるとは思いもしなかったのです。
それから数週間後、太郎ちゃんの室内マーキング現場が目撃されました。
朝一番にケージから出したあと、すったかたーとカーテンのところへ行き、
何の迷いもなく一瞬でシャー!
普通のおしっこの時は、くんくんしながら8の字を描く、という決まった動作をするので、
トイレに行くように促すこともできます。
しかし、マーキングは一瞬すぎて、注意を喚起するとか、他に気をそらせるなんて至難の技。
ゆえに証拠写真もありません…カーテンは太郎ちゃんのいたずらで少々破壊されていましたし、
わんこを飼うと決めた時点で汚される、壊されるといった多少の覚悟はありました。
カーテンにちょっとやるぐらいなら「もうもう、太郎ちゃんたら。」で済んでいたのです。
しかし、太郎ちゃんは一気にマーキング能力を拡大。

椅子の脚、テーブルの脚、ゴミ箱。

ちっちゃなソファーの脚、ちっちゃなテーブルの脚、壁。
柱っぽいもののどこにでも、いえ、毛布やら壁やらにまでするようになってしまいました。
本能からくるものだから仕方がない、との考えを少々変え、
主従関係を再認識させることでマーキングを減らすという方法に打ってでました。
(インターネットはこういう時にすぐ調べられていいわねえ、とはママさん弁)
考えてみれば、この2週間ほどママさんにべったりだった太郎ちゃん。
仕事が待機状態のママさんはいつも家にいるし、
地震後すこし神経質になっていた太郎ちゃんを、ママさんは知らず知らずのうちに
甘やかし気味にしていたようです。
ロープで遊んでって言えば、ママはロープで遊んでくれました。

抱っこしてって言えば、ママは抱っこしてくれました。

えさを手から食べたいと言えば、ママは手から食べさせましたし、
かまって合図の「ママのお膝やお手てをかりかり」で、ママは「なあに、太郎ちゃん?」
と太郎ちゃんの相手をしました。ママは太郎ちゃんの言うなりだったのです。
そこで。
太郎ちゃんが要求したときにはそれに応えない。
かまって合図も無視。
マズルコントロールで主従関係を見直させる。
淡々と過ごす。
などを行うこと3日。

マーキング回数は激減し、ご飯もひとりでちゃんと食べられるようになりました。
太郎ちゃんが一方的に悪いなんてことではなかったのです。
ちょっと前のほどほどやんちゃ、でも良い子太郎に戻りました。
これで、そろそろ良い子になってくれるのかしらん…。
淡い期待を胸に。
つづく